まさか"あらあら、死なないでしょう"という意味ではありません。
アマゾン探検しんでもいいという変な言い回しの応用題です。
ヒントは当サイトの文法コーナーの解説なんだ 助動詞特別活用・過去の否定です。
答えは、あの人はしなかったでしょう、と言う意味です。指示代名詞は、第三人称は男女に関係なく、ありぃ、
ですが、主語を表す格助詞・は、を付加すると飛騨方言では、ありゃあ、となります。
そして飛騨方言でのサ行変格動詞・せる、ですが、
別稿の飛騨方言におけるサ行変格動詞・せるの未然形に接続の特異形・しぬ
にお書きした通りですが、
飛騨方言ではサ変動詞未然形・し+否定・ぬ、の接続があり、しかも、ぬ、が撥音便になります。
早い話が、飛騨方言では、しない、という事を、せん、とも言いますが、しん、とも言うのです。
これの過去形が、せなんだ、ないし、しなんだ、という事になります。
飛騨方言の文法談義は更に続きます。共通語助動詞・だ、に相当するのが飛騨方言助動詞・や、です。
従って、しなんだろう、を品詞分解しますと、
サ変・せる、の未然形し
+助動詞なんだ、の未然形なんだろ
+推量の助動詞う、の終止形う
の三品詞です。
また、飛騨方言の言い回しでは、しなんだろう、と同じ意味で、しなんだやろう、とも言います。
この品詞分解は、
サ変・せる、の未然形し
+助動詞なんだ、の連体形なんだ
+推量の助動詞や、の未然形やろ
+推量の助動詞う、の終止形う
の四品詞です。
なんだ、という言葉ですが、しなんだろう(=未然形・なんだろ)、と、
しなんだやろう(=連体形・なんだ)、
という事なんだ!しゃみしゃっきり。