飛騨方言では動詞に 〜らすか、を付加すると、〜する事があるだろうか、いやありません、という反語の言い回しになります。
また、反語とは意味を強めるためにことばを反対の形にして疑問の形で結ぶことです。
彼はウンというだろうか(いや、いわないだろう)、という言い回しです。
〜らすか、をさらに説明しますと、〜らむとするか、という古語の表現を省略した形です。
表題の説明ですが、あらすか、の意味は、あらむとするか、が古語の表現です。
意味は、あろうとするでしょうか、いやありません、という事で、アラスカみたいに寒いところがありますか、と言う意味です。
また、飛騨方言では、なめるという動詞は、ねぶる、といいます。
表題の意味は、飛騨牛(ぎゅう)を食べればいいのであって、合衆国ネブラスカ州のビーフジャーキーなんか舐めようとしますか、という意味になります。
大事な点がひとつあります。発音です。
Alaska 、飛騨方言・あらすか、Nebraska、飛騨方言・ねぶらすか、の四者ともに、ら、のアクセントで同一であるという事です。
ただし、アラスカではLの発音ですから、飛騨方言・あらすか、は通じにくいかも知れない。
ネブラスカはRの発音で日本語に近いから、飛騨方言・ねぶらすか、は通じるはずです。
参考記事 飛騨方言における反語表現
|