大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 音響音声学 |
sibilance |
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私:歯擦音 sibilants に関して、シビランスの事を触れておこう。 君:歯擦音記事は場所が違うわよ。調音音声学、つまり人間の声はどうのようにして作られるかについて考える学問だわよね。ここ(音響音声学)は、人の声は如何にして空気中を伝わるのか、という事を考える場所だわ。歯擦音が空気中を伝わる現象をシビランスという、とでも仰りたいのかしら? 私:いやいや、そうじゃない。 君:ではシビランスって何? 一言で説明してね。 私:うん。声の加工技術だ。声のフィルター処理といってもいいかな。勿論、歯擦音に特化した音声加工がシビランス。 君:なるほど、コンピュータによる音声変換という事ね。歯擦音をどのように加工するのかしら? 私:まずは音を聞いていただこう。Introducing Waves Sibilance: A New Kind of Vocal DeEsser 君:うーん、なるほどね。人間は普通に話したり歌ったりすると歯擦音がどうしても他の音より大きくなり、結果的には耳障りと感じてしまわれる事もあるわね。だから、ここはひとつ、開き直って、話す・或いは歌う人には自由に自然に話し、或いは歌っていただき、その声・歌をコンピュータによる音声変換によって和らげる技術、これがシビランスという技術なのね、 私:その通り。歯擦音は音の立ち上がりに耳につく高域の音であり、人によって大小があるが、大きくなってくると特にヘッドホンやイヤホンなどで聴いたときに耳障りで、歌が気持ちよく聴けなくなる。これに対して二次加工する技術。 君:原理を簡単に説明してね。 私:要は破擦音という特定の周波数の音に対して微調整して処理を行う事。歯擦音を探し、その周波数を下げるんだ。de-esser とも言うが、読んで字の如し、エスの音を消す仕組み、という事。 君:実際には歌用の二次加工ソフトね。 私:サチコ幸子、シズカ静香、スズカ涼香、セナ瀬名、ソノコ園子、等々だが、日常会話なら何ら問題ない音韻だが、大声の歌の場合はシビランスの加工をしたほうがいいかもしれない。それ以前の基本的な事項としては、マイクスタンドを使用し、ポップフィルター(ポップガード)を設置して歌いましょう。その他にも【初心者・ビギナー向け】「歯擦音」ディエッサー使わずに解決!?など、あの手この手がある。 君:要は自然に歌わせて、その音をあの手この手でお化粧するという事ね。 私:歌と言えば、飛騨やんさ。ババさ出てみよ♪ 君:それで方言学のつもり? ほほほ |
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