犬山心理相談室はカウンセリング専門機関です(臨床心理士登録番号160号)

引きこもりからの脱出
引きこもりの方のカウンセリングをすると、ほとんどの方が親や家族に対して厳しい非難や批判をする。もちろん、最初は親への非難や批判はないがカウンセリングの中で親子関係の問題に気付いていかれる。実際に親と口論し喧嘩を始めるようになり親は狼狽し、本気で子供と向き合うようになる。子供は親と真剣に話し合うことが多くなり親もカウンセリングを受けお互いの理解が深まる。この長く苦しく喜びの過程を経て就業の試行錯誤し、その後は家族全体が子供の就業支援をするようになる。ここまでくると職業体験のひとつひとつが笑顔で語られるようになり安定していく。カウンセリングの中でタブーや語れなかったことが語られ家族全体の風通しが良くなりエネルギーが蓄えられて社会への復帰に繋がるのだろう。しかし、この前提には親の子への絶ゆまぬ愛情と諦めない覚悟、そして他人を素直に信じることが必要である。この場合、他人とはカウンセラーとなる。親は「愛情」「諦めない」「他人を信じる」を身を持って子供に見せることになるのだろう