大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

ほったろう・飛騨方言

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久々野町郷土史の方言紹介ページの言葉ですが、 ほたるの事をほったろう、です。 うーむ、筆者は使用した事がなく、何とはなく死語の ような気もするのですが、かつて話されていた言葉には 違いありません。

さて雌雄の別なくホタルはホタルですが、ほったろう、とは ほたる+郎、が訛った言葉でオスを意味する言葉かな、 と筆者は一瞬ですが思いました。さて光るこそほたる、 あるいは若しやメスは光らないのか、と急に心配になり 早速にネット検索しました。結果ですが、雌雄とも光ります。 腹の大きさも雌雄差は無いそうです。ただし、メスは 卵がある分だけオスに比べて光る部分が狭いそうです。 (つまり処女のホタルはオス同様に光る源氏ぼたるかな。)

余談はさておき、ほたる+郎だからオスというのは 俗説、間違いでしょう。そして筆者の解釈とは。 じつは、ほったろう、は飛騨方言で、掘ったでしょ、という 意味なのです。つまりは飛騨方言の掛け詞あったという 、ほったろう、です。
おまけ
蛇足ながら方言文末詞・ろう、の言い回しは古語の推量の助動詞・らむ、 から来ていますね。古語の助動詞が現代の方言文末詞に変化しているというわけです。 飛騨方言における終助詞・ろ 否定の助動詞・ん、推量の助動詞・らむ、の対比 をご参考までに。

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