新聞に東海の百名水・福地のたるま水がライトアップされて、
お祭りがあったとの記事がありました。
ネット情報では
新平湯温泉旅館藤屋
"この水は昔から、奥飛騨一番の名水として知られています。
水も滴るような美少女「たるま姫」は、
この水を村上天皇に差し上げ病を治しました。
その伝承から、長寿たるま水(垂間水)と呼ぶようになりました。(原文のまま)"などがヒットします。
そういえば近くにある春の例祭に鮮やかな色彩の衣装を着て舞う鶏芸[とりげい]で有名な
村上神社は
村上天皇が祭られているのだとは、先ほどまでいや知りませんでした。
それにしても、水も滴る美少女だったのなら、
何故ゆえに、いはばしるたるみ(垂水)姫と呼ばないのでしょうか。
枕詞ゆえ、ここは珍説を書いたほうがよさそうです。すぐに思い浮かぶのが
ちはやふる神代もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは
ですが、これのノリで。
実は飛騨地方での女性に対する敬称は、ま(さまの略)、なのです。
別稿飛騨方言における敬称及び蔑称、あるいは
屋号も方言なども参考にしてください。
飛騨方言では、(美少女)たるさま、が必然的に、たるま、になる訳です。
DNAが百%飛騨である私自身は、これはまんざら珍説でもないかも、と妙に納得しています。
ちなみにペーヨンジュン氏は、飛騨方言では、ペーさ、ですね。
そして水をもらった村上天皇は、むてんに
うれしかったのです。
以上、語源の珍説・たるま、語源のこじつけ・むてんに、という事でしゃみしゃっきり。
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