フェミニスト佐七ですから飛騨方言の男性言葉を話さない理由とあらかじめお断りしておきましょう。
別稿・そうなんやさ、に代表される飛騨方言の女性の言い回し
をご参考までに。
さて響きが悪い事の説明ですが、濁音が多いという事です。
格助詞・から、は "がら" と発音される事が多いでしょう。例、今日がら五月やぞ。
並立助詞・か、の濁音化については別稿・まんがががががをどうぞ。
また飛騨方言は助動詞が、が・ぜ・ぞ、等々、濁音ののオンパレードです。
今日はいくよ、と、きょうぁいくぞ、では響きが随分違いますものね。
まあハッキリいって飛騨方言の男性言葉は少しばかりガラの悪い、粗野な方言ですね。
あるいは威勢がいい、歯切れがいい、ハキハキしている、
なかなかマッチョな方言という訳です。喧嘩ことばに持って来いでしょう。
つまりは飛騨では男性は言葉遣いからしてあくまでも男性らしさが求められます。
男性がなよなよと飛騨方言の女性言葉を使うとあるいは、(たあけかぁあ、こいつぁ)と
思われる事もあるのではないでしょうか。
このような方言が生まれた理由はたったひとつ、
飛騨という国は男尊女卑がはっきりしているからです。
現在はいざ知らず、家長の権限は絶対というお国柄です。
その証拠に女子のことを、びい、というのです。
女卑だから、びい、なのです。別稿・びいも
ご参考までに。
ですから私のように故郷を離れ、都会に出て、第三次産業について、女性が相手の事も
多い、というような職業を選択しますと、ちょいと不向きな言語という事にはなります。
ですからあるいは飛騨方言の女性言葉をなにげなく使ってみたら、これは案外受けるかもしれませんね。
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