例題2.の場合の逆ですから、むむっ、かなり険悪です。
相手は多分、こちらを見下しています。
やはり、相手に対してわりぃ、を使用すべきではありませんでした(おりぃ、の使用は可です)。
相手は背広にネクタイ、一見しては紳士風であるにせよ、自身に対して尊敬語で
話しかけられなかった事を侮辱と感じたわからず屋さんの可能性すらあります。
従って、瞬時にその事を察知し、さっと謙譲しておりぃ・あんたの用法を使用しましょう。
以下例文を(高山市営駐車場にて)。
わたし (まずは対等を主張)
おりぃの車がとまっとるのにわりぃの車が
こつかって(=ぶつかって)きたんやながい。
相手 私の車がこつけた?ふざけるな。
わりぃが私にこつかったんやぞ。ところでな
わりぃの車、中古車であちこちでこぼこやな。
今まで随分こつけてきたって事なんでないのか。
私のピカピカのベンツを見よ。私はもう
四十年も運転しとるがなあ。事故など
した事ぁ一度も無いんやぞ。
わたし (謙譲するのがよいと瞬時に考えて)
そやなあ、おりぃと違ってあんた様ぁええ車に
乗らはって。けなるいさ(=うらやましいです)。
そやけどやなあ、やっぱなあ、交通事故なんやでなあ
まずは警察に来てもらってえな、どうやな。